東洋医学の食養で 心と身体を中庸のバランスに整える
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東洋医学に分類されているもの
・中医学(中国)
・漢方医学(日本)
・韓医学(韓国)
・アーユルヴェーダ(インド)
・チベット医学
など
◇ 病氣ではなく 「人を診る」 東洋医学
西洋医学では、身体の細胞や臓器に異常が起きたときに病氣になると考えます。検査結果から病名を決定し、内科・外科・皮膚科などに身体を細分化して、異常が起きている局部の治療をします。
しかし、検査しても異常が見つからない場合には、氣のせいや不定愁訴とされて、本人が不調を感じていても改善されないままになってしまいます。
東洋医学は 「個の医学」 ともいわれていて、身体と心をひとつのものとして捉えます。その人の体質、生活習慣、体内バランスの乱れが病氣の原因になっていると考えます。病氣によって現れてくる様々な身体の反応に着目しながら、その人の持っている治癒力を高めて、心身のバランスを整える治療をします。
病氣や症状が木、一人の人の病氣も身体も合わせたまるごと全体を森とすると、木をみるのが得意な西洋医学、森をみる東洋医学といえるでしょう。どちらが優れているというわけではなく、それぞれに長所があり、恩恵を受けることができます。
★ 健康と病氣の間には、「病氣にはなっていないけれど健康ではなく、病氣に近づいている状態」 があります。東洋医学では、これを 「未病」 と呼びます。
東洋医学は、未病の段階に体質から改善して、病氣の芽を摘むことを重視します。
未病の症状の例
・不定愁訴
自覚症状があっても、病院の検査では検査値に異常がみられない。頭痛、めまい、むくみ、肩こり、冷え性、不眠、動悸など。
・体質・氣質
虚弱、代謝低下、低血圧、血糖値が不安定など。
疲れを感じずに働き過ぎたり、運動し過ぎてしまう。
・心と身体のストレス
下痢、便秘、頭痛、吐き気、不眠、冷え性、食欲不振、過食など。
・心の乱れ
人間関係が築けない、人前で話ができない、実力を出せない、やる気が起きない、抗うつ感、イライラ、倦怠感、食欲不振など。
西洋医学をベースにした現代栄養学では、食べたものは体内に吸収されて栄養になると考えます。
個人差を重要視する東洋医学では、個人によって食事が栄養になる消化吸収率は異なると考えます。
消化できなかったものは身体に蓄積して負担となり、未病や病氣の原因にもなります。漢方医学では、一人一人の体質や氣質にあった食養を体調に合わせて組みたてることを大切にします。
◇ 食養は、日本の伝統料理を漢方的にアレンジした食事法です
漢方薬や鍼灸で症状が改善されても、不規則だったり不摂生な生活を続けていたら、再発してしまうでしょう。
病氣は、毎日の生活習慣や食習慣によって引き起こされることが多いので、食養は漢方医学の重要な治療のひとつなのです。
日ごろの食養を大切にすることで、体質を改善させ、中庸の体質に近づけることが目標です。
◇ 食養の基本的なポイント
● 季節の食べ物を食べる
旬の野菜や魚介類は、美味しいですし、栄養も豊富です。
夏には身体を冷やす食べ物、冬には身体を温める食べ物が旬になります。
● 冷たいものは摂りすぎない
体温よりも冷たい飲食をすると、身体が冷やされて消化不良になり、新陳代謝が下がり、免疫力も低下します。
あたたかい飲食を心がけることが、未病に大切なことです。
● 五味のバランスのよい食事
酸・苦・甘・辛・鹹(かん・・・塩辛い)の五味をバランスよく摂れる献立は、身体とこころを中庸のバランスに近づけるバランスのとれた食事です。
旬の素材、自然のだし、天然醸造の調味料の味を生かした料理は、こころも身体もみたしてくれます。
● よく噛んで食べる
よく噛むと唾液の分泌がよくなり、消化吸収もよくなります。
よく噛むことで、こころのストレスを解消する効果もあります。
よく噛むと満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎる前に満腹感を感じることができます。
● 寝る前に食べない
お腹がいっぱいのままで寝ると、消化されずに胃に停滞して胃腸などの消化器に大きな負担になります。
とくに夕食は腹八分目を心がけていくとよいでしょう。
参考文献
『図解東洋医学のしくみと治療法がわかる本』
丁宗鉄 著
みなさま今日もおげんきに
すごされますように..。o○☆*
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糸が編みあがって作品になるって
たのしいなぁ…(*´▽`*)フフフ♪
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