22歳から環境と身体に安全な石鹸シャンプーやスキンケア製品の存在を知って使い始めたところ、頭皮や頬の赤み、痒み、ニキビ、肌荒れ、痩せ毛、脱毛などのトラブルが消えてしまいました。それ以来、石油系のシャンプーや洗剤は怖くて使えなくなりました。

合成界面活性剤の入ったシャンプーは、抜け毛・痩せ毛の原因になります

健やかな美しい髪を維持するには、土台になる頭皮を健康な状態に保つ必要があります。

ところが、洗髪のたびに強力な洗浄力の合成洗剤で根こそぎ皮脂を落としていると、皮膚にいる常在菌が住めなくなってしまいます。皮脂がなくなると、常在菌は餓死してしまいます。人間の皮膚には常在菌が住んでいるので、黄色ブドウ球菌・緑膿菌・白癬菌などの病原菌を減らすことができています。もしも皮膚に常在菌を住めなくなると、病原菌類が繁殖して毛穴に入り込み、吹き出物などの肌トラブルを引き起こします。

また、皮脂の洗い過ぎも皮脂分泌過剰の原因になります。合成洗剤で洗うと皮脂の保護が失われ、皮膚から水分が蒸発し過ぎてしまうため、頭皮が乾燥してカサカサになります。すると、皮膚は水分の蒸発を防ぐために、失った皮脂を補おうとして多くの皮脂が分泌します（通常の皮脂分泌の約1.5～1.8倍になるといわれています）。過剰に分泌された皮脂が毛穴につまってしまうと過酸化脂質になり、痩せ毛、抜け毛、薄毛の原因になります。

合成界面活性剤入りのシャンプーが怖いのは、合成界面活性剤が頭皮の角質に侵入してしまうことです。頭皮に赤み、痒み、ニキビなどのトラブルが発生したり、毛母細胞と頭皮の新陳代謝が低下する悪循環が続いてしまうので、抜け毛や痩せ毛の原因にもなります。

シャンプーに含まれている合成界面活性剤は、たんぱく質溶解作用によって髪や頭皮を徐々に溶かします。髪のキューティクルが溶けると、髪は細く腰がなくなり、枝毛、切れ毛になりやすくなります。また、頭皮のバリアゾーンが破壊されて毛母細胞を傷めてしまうと、健康な髪を作れなくなるため、白髪・薄毛の原因にもなります。

このように合成シャンプーで頭皮が不健康になると、脱毛の原因になります。近年、女性の薄毛が増えている大きな要因となっています。

身体や環境への悪影響も・・

頭の皮膚は薄くて毛穴が大きいので、腕の皮膚に比べて3.5倍も有害化学物質を吸収してしまいます。合成シャンプーやリンスや毛染めやパーマなで皮膚炎などを起こしている場合は、皮膚のバリア機能が弱まり、さらに有害化学物質の吸収率が高くなります。

身体に入った有害化学物質は、慢性的に内臓に害を及ぼすだけでなく、血液から羊水にも入って胎児にも影響する恐れがあります。出産のときに羊水が洗剤の香料の匂いがする…という話は賛否両論のようですが…。どのような基準で選ぶのかは個人の判断に委ねられていますね。わたしの個人的な感覚では、家族の身体だけでなく環境に悪影響を及ぼす製品を使用したくはありません。

産婦人科医の池川明先生のインタビュー記事を見つけました。

環境に身体にやさしい暮らし