うつやイライラの原因は 低血糖症かもしれません



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◇ 心と身体の働きは密接に影響し合って、常にバランスを維持しようとしています


このバランスが崩れた時に、心と身体に不調があらわれます。

例えば、もしも、心 (普段意識している顕在意識と、普段は意識できていない潜在意識) の中にマイナスの想いがあると、身体に悪影響を与えて病氣をつくることがあります。

心の影響で身体が不調になると、今度は更に、身体の不調が心に悪影響を及ぼすこともあります。

ですから、心の問題を解決していくと同時に、身体の問題を解決していく必要もあるんです。





イライラや怒りの感情が沸いてくる原因の一つに、身体が低血糖症になっている場合があります


心に沸き上がってきたイライラや怒りの感情を抑え込んでしまわないで、ありのままに感じることで、自分の思考を客観視して、思考にとらわれている状態から解放していくことは大切です。


もしも感情を抑え込んでしまうと、自分がどうしてイライラしたり怒ってしまうのか? という自分自身への大事な問いかけができなくなり、自分の心や身体の問題に氣づけなくなっていきます。


それと同時に、身体の声に耳を傾けてみましょう


例えば、食事に問題があることに氣づくかもしれません。


人間は感情をありのままに感じ、また、五感(ごかん)を研ぎ澄ますことで、自分の心身全体の歪みや問題に氣づけるようになってゆきます。


※五感とは、動物が外界を感知するための感覚機能の視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさします。

 ・心を澄ませること

 ・五感を研ぎ澄ますこと


を通して、こころと身体の両方向から自分の歪みに氣づいたら、心身の状態を悪くしている根本の原因を無くしていくことができます。






◇ 現れた症状を緩和させるための化学薬品は、あくまで対処療法です


ですから、乱れたバランスを調和させるためには、不調和の根本の原因を無くしていくことが大事なんです。


向精神薬(抗うつ剤・睡眠導入剤、安定剤など)、鎮痛剤、インシュリン、降圧剤、便秘薬などの化学薬品で症状を抑えることに依存し続けてしまうと、五感の働きが鈍くなる恐れがあります。


五感の働きが鈍くなれば、不調和の原因に氣づけなくなってしまうので、化学薬品に依存し続ける悪循環から抜け出しにくくなります。




◇ 人間には、本来の中庸なバランスのとれたこころと身体の状態を取り戻そうとする自然治癒力がそなわっています

おだやかで心地よいと感じられる中庸なこころと身体でいたいですね。


おだやかで明るいこころは、自分だけでなく周りの人をしあわせにしてくれます。



血糖値のコントロールがうまくいかないと、中庸なバランスに身体とこころを保つことができなくなり、様々な不調が現れます



血糖値が急速に低下したときに起こる症状


副交感神経への働きによって強い空腹感が起こり、続いて、冷や汗、動悸、手足のふるえ、顔面蒼白、頻脈、不安などの交感神経の緊張状態が現れます。



低血糖症には、主に以下の症状が現れます


身体症状

・慢性疲労 (休んでも疲れがとれない、いつも疲労感がある)

・頭痛

・めまい

・心悸亢進

・体の震え

・関節痛や筋肉痛

・食後に耐え難い睡魔に襲われる

・食後にだるくなる

・アレルギー性疾患 (鼻炎、ぜんそく)

・手足の冷え (冷え性)

・消化器症状 (吐き気、胃痛、腹痛、下痢)

精神症状

・鬱(うつ)状態

・不眠

・不安感

・イライラ感

・恐怖症

・情緒不安定 (落ち着きがない、優柔不断)

・集中力がない

・記憶障害 (物忘れが多い、今覚えたことをすぐ忘れる)

 




低血糖症の要因の一つは、インスリンを分泌する膵臓の過敏反応です。

糖分が多いものを摂り過ぎると血糖値が高くなり過ぎるため、多量のインスリンが分泌され、今度は血糖値が下がり過ぎてしまって低血糖になります。



◆ 血糖値の急上昇を招いてしまう食事をやめることが必要です。


砂糖、砂糖の入った食品、果糖ブドウ糖液糖、精製(精白)された炭水化物(白米、パン、麺類など)、アルコール、清涼飲料水、高脂肪食などの摂取は控えましょう。





玄米や3分搗き米や雑穀を中心とした穀物、豆類、ナッツ類、ドライフルーツなどの複合炭水化物から糖質を摂るようにすると血糖値が安定してきます


※ 複合炭水化物

複合炭水化物は単純炭水化物(砂糖や果糖など)よりも消化がゆっくりなので、脂肪に変換されにくい傾向があります。複合炭水化物は単純炭水化物より血糖値の上昇がゆっくりで低く、上昇している時間はより長くなります。


また、精製されていない穀類や豆類には、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれていており、糖の吸収をゆっくりにして血糖値を安定させるので、低血糖症の体質改善につながります




以下に、丸元 淑生著 『おいしく治そう』 より、低血糖症について書かれたご文章を引用いたします。


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 つまらないことですぐに爆発します。頭ではわかっているのですが、理性的になれず、怒りっぽくなって、あとで非常に疲労を覚えます。毎日そんな調子で神経がピリピリしていて、気分が沈みます。それは低血糖症だといわれたのですが、低血糖とはどんなことなのでしょうか。(35歳の男性)


 体のいろんな機能が正常であれば、血液中のブドウ糖の量は、血液1デシリットル当たり50~140ミリグラムに維持されています。しかし、それが維持できなくて50ミリグラム以下に落ちこむことがあります。それを低血糖状態と呼んでいるわけです。


 その状態ではいろんなマズいことが生じるのですが、アメリカ人の場合は何百万という人が、ひんぱんに小さな事故、災難、事件を起こしています。すぐに怒ったり、欝状態になったりするのですが、自分ではなぜそうなるのかわからないのですね。イライラする不快な気分がつづき、多くの場合、食事をとると一時的にそれが治ります。


 食事の前が最悪の状態で、食後は最高の気分になるというのでしたら、低血糖と思っていいでしょう。

(中略)


 低血糖症の人は、食べてしばらくするともう怒りっぽくなるんです。

(中略)


 砂糖の多く入った食品や料理、食事のあいだが長いこと、ストレス、副腎の疲弊、その他の原因があります。


出典



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